認知症の母親の安否が心配で小型カメラを設置しました

今回の「みんなのスパイカメラ体験談」は、saburo kontinetalさん（41歳　男性　福岡　会社員）からの投稿です。

私は父が数年前に他界し、実家に一人暮らしとなった高齢の母親の介護をおこなっています。

介護の中でも遠隔介護というもになります。

その内容とすれば、月一度は、定期的に必ず実家に帰省すること。

そして1か月分の必要な食料(※カップめんや、飲料ドリンクなど)や、雑貨品の買い出し。

それから母が定期的に通っている精神科や内科への同伴など、概ね2泊3日の中でそういったことを済ませています。

母が高齢で認知症の傾向があります

そんな環境が続く中、母は父が他界したころから痴呆が目立ち始め、最近では幻覚がたまに起こるようになり、深夜の0時に私の携帯に電話が鳴り

「お父さんが返ってこないんだよ」

などと言い、私に電話してくることケースが増えてきました。

またある時の私が帰省した日に、額に大きな傷跡が出来ていたこともありました。

当然この内容は担当ケアマネには共有し、今後の動向について注視するとのことで話は通っていますが、私的には心配で仕方ありません。

その後も母親の安否が気になりどうも落ち着かない私は、普段どんな状況で生活をしているのか、あまりプライベートを覗き込むのは気が進みませんでしたが、部屋の中に小型カメラを取り付けることにします。

当初は、実家に警備会社のシステムを取り入れていたため、そこに相談しました。

営業が説明を受けましたが、結構費用がかかるためそこは断念します。

それからネットなどで小型カメラを調べた結果、これならという商品を見つけます。

それは『サットガード』という商品名で、一般的には高齢者の見守り用でもありますし、最近なんかは、自宅で留守をしているペットに対しても利用されているみたいです。

機能面に少し触れると、ワイヤレスタイプで、スマホで遠隔監視も出来る優れものです。

また、映像も自動録画することが出来ますので、後で内容を確認することが出来て非常に便利です。

お値段は、だいたい18000円程だったと記憶してます。

そして本商品購入後、実家に戻り小型カメラを取り付けしました。

取り付け後は、後日でも母の様子を見れますから、定期的な特定の日に行動チェックするように心がけました。

そして取付を始めて約1週間後。

前回起こした幻覚が発生し、私に電話が掛かってきた時があります。

内容は先日と変わらず

「お父さんがまだ帰ってこないんだよね…」

という内容です。

早速遠隔で室内の様子を確認します。

小型カメラで室内を見て状況把握しました

すると母の映像が見えていましたが、その後、玄関の扉を開けて外に出ていく姿をとらえました。

どうも、父親を捜しに出ていったのではと思います。

私は危険を感じ、実家にシステム導入している警備会社へ緊急電話を掛け、母を自宅に戻す様にお願いしました。

警備会社は約10分程で自宅に到着し、なんとか母を見つけ出し、今回は事なきを得ます。

まずこれが小型カメラを取り付けて、母を守れた一つ目の話しです。

そして、それから1週間後の話しです。

私は普段から出来るだけ母へ電話するように心がけています。

そんなある日、母が珍しく電話に出ない日がありました。

遠隔でカメラを見ると、玄関のところで倒れています。

小型カメラが救命の役に立ちました

慌てて救急車を呼びよせ、母を病院に運んでもらいました。

病院では、股関節を骨折しているとの診断を受け、担当医師から何時ごろに起こったのか、どこで転んだのかなど聞かれ、すぐさま自動録画した内容を確認後、その状況を回答することが出来ました。

私が電話を掛けた10分ほど前に、敷居に足を引っかけ転んでいる瞬間をカメラがとらえており、その状況把握が即座に出来て助かりました。

今回小型カメラを購入し約3か月間の間ではありましたが、その間2度も母の命が救われる結果になったのは、本当に小型カメラを購入して良かったと思います。

ひょっとすると他界した父親が私に苦労をかけないように、こっそり囁いていたのかもしれません。